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バス問題の論点の整理〜各論〜

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No.1 水質や開発やetc.....が問題なのではないでしょうか?
No.2 問題をバスだけに押し付けているのではないでしょうか?
No.3 ブラックバスだけを駆除するだけで生物の多様性は本当に維持できるのだろうか?
No.4 外来種が問題だと言うのならば、ニジマスもコイもすべて駆除するべきではないでしょうか?
No.5 ブラックバスが在来種を絶滅させた例はない/ブラックバスは在来種を食い尽くさない
No.6 ブラックバスは一時的に増加するものの、やがて生態系に組み込まれる/安定する/共存する/バランスが取れる その1(安定後編)
No.7 生態系とは常に変わっていくものである
No.8 ブラックバスの1年魚の生存率は0.1%〜0.003%と推定され、繁殖力が強いとはいえない。
No.9 いつの時代の環境に戻したいのか?
No.10 完全駆除などできない
No.11 バスを駆除したところでいったい何が変わるのか(変わるわけがない)
No.12 自然保護の考え方はいろいろありえる
No.13 バスのこれ以上の拡散は防ぐべき/身勝手なゲリラ放流が一番の問題
No.14 ブラックバスは一時的に増加するものの、やがて生態系に組み込まれる/安定する/共存する/バランスが取れる その2(変化編)
No.15 ブラックバスは減っている
No.16 科学的根拠が不十分
No.17 駆除は二次的な生態系破壊をもたらす可能性がある
No.18 在来種が減ったのは環境変化のためであり、ブラックバスのせいではない
No.19 在来種を増やす為に、駆除より先に環境を整備しよう
No.20 外来魚問題にばかり目がいって他の問題を考えていないのではないか。
No.21 アフリカでライオンが餌を食い尽くさないように、ブラックバスも餌を食い尽くすことはありえません。
No.22 皇居の御濠の調査結果でもブラックバスの影響はないという結果が出ているのではないか。
No.23 環境省のレッドデータブックには、絶滅危惧種の存在を脅かすのは95%が環境汚染で5%がブラックバス・ブルーギルの影響とされている。まずは95%の原因を解決すべき。
No.24 「ブラックバス・ブルーギルが在来生物群集及び生態系に与える影響と対策(環境省編)」では、オオクチバスの被害の知見が無かったと書いているのに、指定するのはおかしい。

最初に

1.「循環論法」に陥らない・・・・どちらがより原理的な理由か?それを考える上で、「論点の整理1」に示したチャートは役に立つ
2.言葉の定義をはっきりさせる(言葉の定義を共有化する)・・・・「共存」とは?
3.「二分法」に頼らない・・・・相手の極論を否定することが自分にとって有利な結果になるとは限りません。擁護派は「すべて〜」「〜だけ」といったall or nothing的な表現をよく使いますが、それらは一見すると擁護意見のようですが実はバス擁護にはぜんぜんなってません。
4.その上で、どこまでが合意形成できるか? 

No.1 水質や開発やetc....が問題なのではないでしょうか?

水辺の環境が悪化している要因はたくさんありますが、ブラックバスもその中の一つであるととらえるべきではないでしょうか。
なぜ私たちが水質悪化などの環境悪化要因を問題とするのか、それは『環境の改変により、私たちの生活や生態系等にとってマイナスとなる』からです。
この観点から見ると、外来種も環境を悪化させる要因の一つであるといえます。
個々の事例によりそれぞれの要因に程度差はあるとしても、外来魚問題も解決すべき要因の一つであることは変わりないと思います。

これは抽象的には、問題が二律背反ではなくて並列なので、バスの無問題性を証明する目的でほかの問題をいくら挙げても証明にはならないということです。
もし問題が二律背反なら、「Aが問題」だということは「Bが問題ではない」ことの証明になりますが、環境問題は並列の問題であり、「AもBもCも問題」ということだってあります。よって、「Aが問題である」と指摘することは「Bが問題である」ことの否定にはならないのです。ブラックバス問題はあくまでたくさんある問題の中のone of themにすぎないのです。
環境省の言葉を借りれば「オオクチバス以外の要因が存在するか否かにより、その結論が変わるものではないと考えられます。」参考

No.2 問題をバスだけに押し付けているのではないでしょうか?

環境を保全したい人たち、在来種を守りたいという人たちがいつ『バスだけが悪い』と言ったのでしょうか?
(ややもするとバスを擁護するために開発というものに注目する)はるか以前から在来種の減少や開発に対して警鐘を鳴らしていた人はたくさんいますし、それぞれの悪化要因に対して様々な規制や対策が採られてきています。
むしろ、環境省答弁にもあるように、外来種問題はこれまで規制が必要だったのに規制がなかったところにようやく規制の議論がでてきたものであり、後発の問題です。例えば琵琶湖においても、外来魚問題以外の問題にも取り組んでいることは『琵琶湖の総合的な保全のための施策の実施状況』を見れば明らかですし、本屋に行っても、数ある環境問題の中でバスだけが問題であると言っている本がどれだけあるでしょうか。

『バスだけが悪いと言われている』と宣伝しだしたのは誰だったんでしょう?そしてその宣伝のコピーばかり口にする人が多いことはとても悲しいことです。(参考

ブラックバス「だけ」が環境悪化の原因なのではなくて、ブラックバス「も」環境悪化の一因と考えよう。

No.3 ブラックバスだけを駆除するだけで生物の多様性は本当に維持できるのだろうか?

これはあるバス問題を扱った書籍の最初のページに書いてある言葉です。
問題が複数ある場所ではできるわけがないことは自明ですが、そもそも誰もそんなことは言っていないので問題設定自体が無意味です。わら人形(架空の論敵に吼える)にあたる詭弁であると言えます。たとえ誰かがそのように言っていたとしても、ブラックバスの存在を肯定する理由にはならないことは、No.1で述べたとおりです。

また、ブラックバスだけを駆除するだけでは不十分というだけであって、不必要というわけではありません(上の問題設定をする人は「不必要」ということを暗に言いたいのだろうけど)。

No.4 外来種が問題だと言うのならば、ニジマスもコイもetc...もすべて駆除するべきではないでしょうか?

この主張の本意は『外来種が問題だと言うのならば、ニジマスもコイもetc...すべて駆除するべきである。もしできないのならば、ブラックバスも駆除するべきではない」と読み取ることができますが、ここまで書けば相殺法&二分法にあたる詭弁であることは明らかです。ニジマスやコイが問題になっている場所もあるでしょうが、そのような場所では影響に応じた対策をすればよいのであり、対策をしなければよいということではありません。
もし上の論法がが通用するなら、同様にすべての外来種問題に当てはめることによってそもそも外来種問題が存在しないという結論を導くことすらできますが、そんな暴論は受け入れられないでしょう。

No.5 ブラックバスが在来種を絶滅させた例はない/ブラックバスは在来種を食い尽くさない

 問題とされているのは、外来種の侵入による生態系の変化であり、絶滅させた例がないからといって問題がないというわけではありません。時に「絶滅」という言葉で危機感が煽られることもあるでしょうが、これは『Front』2004年4月号「何が目的なのかがわからない・・・・池田清彦氏の主張(瀬能宏)」に『時に「外来種が在来種を食い尽くす」「外来種はすべて撲滅せねばならない」といった内容の言葉が紙面を飾ることはあるし、インタビューなどで口をついて出ることもあるだろう。だが、それだけのことである。こうした発言は、閉塞した状況のなかで一般市民から発せられる不満のようなレベルのものもあるし、知識不足から舌足らずな表現になっている場合もある。』とあるような理由によるものですし、またバスによって影響を受けるのは地域個体群全体ですから、その中で捕食されやすいものは絶滅することもあります。

No.6 ブラックバスは一時的に増加するものの、やがて生態系に組み込まれる/安定する/共存する/バランスが取れる その1(安定後編)

No.5の裏返しで、「一時的に増加」する間に起こる生態系の変化(その途中で絶滅する種もいるかもしれません)が問題にされているのであり、「安定しているから問題がない」と無意識のうちに想定してしまうのはおかしいでしょう。安定していれば、その途中で種が絶滅しても問題ないと言えますか?
宮城県サイトより、
『それは安定したのではなく、餌となる小型魚が激減した結果、バスの繁殖に支障を及ぼし、個体群が縮小している状態です。
 さらに、バスの減少安定後もバスがいる限り、残った在来魚はバス侵入以前のレベルに回復することはありませんし、この過程で絶滅が危惧される在来魚もおります。
 特に、閉鎖性水域では在来魚にとってバスの存在は致命的な脅威となり、バスという動物相の単一化に向かうと考えられます。』

なお、『スポーツ&フィッシングニュース』2004年9月号「バス問題を考える」によると、『「安定する、だから問題ないんだ」は誤解と揚げ足取りを招いてしまっている』ということだが、ではなぜ「安定する」「生態系に組み込まれる」といった事実をわざわざ指摘する必要があるのか、理由がわかりません。

No.7 生態系とは常に変わっていくものである

自然が自らの力で変わることと、人間が変えることは違います。人間活動による過度の環境負荷が問題になっているからこそ、その影響をできるだけ小さく抑え、次世代に残していこうという考えが環境保全です。

No.8 ブラックバスの1年魚の生存率は0.1%〜0.003%と推定され、繁殖力が強いとはいえない。

これはそもそもパーセンテージで表現することが詐術であると言えます。
生物個体群が増加しているか、減少しているか、安定しているかは、生存率から判断されるのではなく、2匹の親の子が何匹生殖に成功するかで判断される問題です。2匹の親から平均して3匹の子が生殖に成功するとすれば、これがたとえ0.004%であったとしても個体群は驚くべき速度で増加します。人間やマンボウの例に当てはめてみればパーセンテージで表現することの無意味性は明らかです。

パーセンテージがかなり低いことを用いてあたかも繁殖力の低さを演出するのは、的外れ以上にたちが悪いと感じます。

No.9 いつの時代の環境に戻したいのか?

「戻す」という概念ではなく、問題となっている要因を取り除くということです。

No.10 完全駆除などできない

できないから、問題を放置しろということなのでしょうか?当サイト「海外のリリース禁止」にもあるように、できるだけ問題が生じないように抑制することはできます。完全駆除不可能=駆除不要ということではないと思います。参考

No.11 ブラックバスを駆除したところでいったい何が変わるのか(変わるわけがない)

問題を一つ一つ解決していこうということです。水質を改善したところでブルーギルの問題が解決するわけではないし、ブルーギルを駆除したところで葦原が戻ってくるわけでもないでしょう。それと同じことです。これについては当掲示板でzenkoGさんが的確な書き込みをされているのでそれを紹介します。

No.2961
 私は、たとえば琵琶湖のような場所での在来種減少については、いくつもの原因があって、バスやギルはone of themだと常々言っています。護岸の増加も、水質の悪化も、葦原の減少も、水門運用による水位の変化も、そういったものの複合原因で、今に至っている。

 でも、逆に言えば、葦原保全のための条例がいつ登場したか、水質悪化を防ぐためにりん入り合成洗剤の規制がいつはじまったか、そういったことを書いていくと、バスやギルというのは「そこに責任を転嫁している」ということではなく、「いくつかある要因については、それぞれ対応しましょうよ」以上の意味は持っていない。

 確かに、バスやギルの対策として、たとえばリリース禁止の意味があるのかどうかという議論はありますが、語り尽くされた「バスやギルがトドメを刺したわけではない」ということの主張は、こういった one of them の一つひとつに対して、なにかしら対策をしていこうという姿勢に対しては、なにも問題提起できないし、責任転嫁以外の効果があるとは思えません。

No.12 自然保護の考え方はいろいろありえる

だから何なのでしょうか?たしかにいろいろなレベルの考え方を持った団体は存在するでしょうが、倫理的現実的にもっとも社会に受け入れられるものが政策となるのであり、いろいろあるからすべてダメだとでも言わんばかりの批判は的外れではないだろうかと思います。

No.13 ブラックバスのこれ以上の拡散は防ぐべき/身勝手なゲリラ放流が一番の問題

バス擁護論の最後には、判で押したようにこの言葉がついていますが、ではなぜブラックバス拡散/ゲリラ放流を問題にされるのでしょう?
ブラックバスという生物が日本の生態系に対して何も問題が無いのであれば、ゲリラ放流による拡散も問題ないはずではないでしょうか?

このような主張をする人は、意識的にしろ無意識的にしろ、ブラックバスが生物として本質的に有しているポテンシャルが、日本の生態系にとって良くないということを認識しているのです。
だからこそ、これ以上の拡散を問題だと思うのではないでしょうか。

その一方で、「影響は不明確だ」と主張するのは、ダブルスタンダードにしか見えません。

No.14 ブラックバスは一時的に増加するものの、やがて生態系に組み込まれる/安定する/共存する/バランスが取れる その2(変化編)

そもそも「一時的に増加する」ことがほぼ恒常的に起こることが、日本におけるブラックバスの繁殖力の高さ・問題性の大きさを示しています。
ゼゼラ本P.48-49に『無数に存在している侵入生物のなかで、うまく繁殖して個体数を増やすことができた種類を、私たちは外来種として認識している』のであって、その『裏には、さらに多数の定着に失敗した移入種がいるということを確認する必要がある』とあるように、基本的に外来種というものは新たな生態系に馴染めないものなのです。その中で、ブラックバスはこれだけ日本各地の湖沼に馴染んでいるということにまず問題性を感じるべきだと思います。

No.15 ブラックバスは減っている

減っていることをもってあたかも問題がなくなるかのような主張が見られますが、減っていることは問題がなくなることと同値ではありません。100から50に減ったとして、では50では問題がないと言えるのでしょうか。検証すべきは、「減っている」ことではなく「現存量」だし、また減っているのは繁殖しすぎて餌が少なくなってしまったことによるなど、ブラックバスの繁殖性を示すことの裏返しにすぎない場合もあり、生態系全体からみたブラックバスの存在を考える必要があるでしょう。(参考:絶対量ではなく相対化によって問題を誤魔化そうとする手法は、織田信長の小牧移転によく似ています)

No.16 科学的根拠が不十分

 何をもって「科学的根拠」であるとみなしているのかはわかりませんが、ブラックバスが生態系に与える影響についての研究は近年盛んに行われており、『ブラックバス・ブルーギルが在来生物群集及び生態系に与える影響と対策』にまとめられています。

 また、ブラックバスが在来生態系に与える影響は一般的に大きいことが、日本の湖沼の研究や、海外の研究、また、世界の外来種ワースト100に選定されていることからも見て取れる事実であり、生物多様性条約前文に、「生物の多様性の著しい減少又は喪失のおそれがある場合には、科学的な確実性が十分にないことをもって、そのようなおそれを回避し又は最小にするための措置をとることを延期する理由とすべきではない」とあるように、問題の対策を先送りする理由とされるべきではありません。

No.17 駆除は二次的な生態系破壊をもたらす可能性がある

これは前園らによって報告されているとおり、二次的な生態系の変化をもたらす可能性がありますが、だからといって駆除しないという結論になるのではなく、駆除に当たってはモニタリングなどを継続していく必要があるということです。

また、「二次的な生態系破壊をもたらす可能性がある」と認識していることは、ブラックバスが在来生態系に対してそれほどの影響力を持っているということを認識していることに他なりません。定性的な影響があることを十分に認識しているのならば、「科学的根拠がない」などといって結論を先延ばしにしようとするだけの戦術をとるのはたちが悪いのではないでしょうか。

No.18 在来種が減ったのは環境変化のためであり、ブラックバスのせいではない

水辺の環境問題の一つとして外来生物だけがなぜか除外されているような書き方をされるのか不思議です。No.1にも書いたように、外来魚問題も様々な環境悪化要因の一つなのであり、そういった並列事項の中の一つなのだから外来種以外の環境変化は外来種を正当化する理由にはなりません。参考

No.19 在来種を増やす為に、駆除より先に環境を整備しよう

なぜ「より先に」ではなく「と同時進行させよう」と考えないのでしょうか。環境悪化要因はどれも解決すべき問題であり、どちらが先という瑣末な話ではないし、実際自治体は様々な問題に対して取り組んでいることはNo.1に挙げた『琵琶湖の総合的な保全のための施策の実施状況』を見れば明らかです。また、優先順位を問題にするためには、外来魚も問題の一つであるという認識があるのだと思いますが、そのように認識しているならば個人が取り組むことができる外来魚問題の解決手段には積極的に取り組むべきではないでしょうか。参考

No.20 外来魚問題にばかり目がいって他の問題を考えていないのではないか。

市民団体レベルになると、多くの問題がある中でどうしても自分の関心の高いものに目がいくことになります(一人ですべての環境問題に関わるなんて、物理的に不可能ですからある意味当たり前です)。しかしながらこれは他の問題を軽視していることの裏返しではまったくなく、ほかの問題に取り組んでいる人たちと情報を交換したり、協力したりということが盛んに行われています。環境保全を前提にして、それぞれが得意な分野で行動を起こしているのであり、社会全体としてさまざまな問題の解決に取り組んでいることになるのです。
例えば、バス釣り人の皆さんは水質を問題にしたりゴミを問題にしたりしており、特にゴミ拾いは実際にやってて偉いと思いますが、では化学物質汚染の問題にはバス釣り人として取り組んでいないからと言って批判されるべきでしょうか?
されるべきではないでしょう。
化学物質汚染に取り組むだけの労力がないだけで、行政や他の団体が化学物質汚染の問題解決に取り組んでいることを評価するのではないでしょうか。参考

No.21 アフリカでライオンが餌を食い尽くさないように、ブラックバスも餌を食い尽くすことはありえません。

絶滅を基準にするのもおかしな話ですが、それ以前に問題の本質を取り違えています。ブラックバスもブルーギルも外来生物なので在来生態系で例えるのは適切ではありません。たとえるなら、ライオンを他の場所に持っていったときにどうなるかを考えるべきでしょう。

No.22 皇居の御濠の調査結果でもブラックバスの影響はないという結果が出ているのではないか。

バス業界の恣意的な情報に惑わされてはいけません。皇居の御濠の調査結果導かれるのは、「皇居の御濠でもブラックバスの影響はあった」です。
「第3回 特定外来生物等分類群専門家グループ会合(魚類)オオクチバス小グループ会合」に提出された中井委員資料(pdf)をよく読んでください。

No.23 環境省のレッドデータブックには、絶滅危惧種の存在を脅かすのは95%が環境汚染で5%がブラックバス・ブルーギルの影響とされている。まずは95%の原因を解決すべき。

環境省のパブコメ結果によれば「環境省のレッドデータブックにはご指摘のような記述はありません」とのことです。参考
しかし、たとえ95%が環境汚染であったとして、5%の原因を後回しにすべき理由になるのでしょうか?
例えば、ある希少種(ゼブラムシと呼ぶことにしましょう)は乱獲により絶滅の危機に晒されていたとしましょう。しかし95%の原因は環境汚染なので環境汚染を先に解決するまではゼブラムシの対策はすべきではないでしょうか?環境汚染対策をすればゼブラムシは守れるのでしょうか?
守れませんね。
つまり、それぞれの種はそれぞれの地でそれぞれに対策を行わなければ守れないのです。
同じ環境対策といっても、沖縄で環境対策をしたところで小笠原の希少種は守れないのです。
以上の話からわかるとおり、95%という数字はどのような原因があるのかという分類には役に立つかもしれませんが(そのような分類に意味があるのかもわかりませんが)、対策の優先順位を表すものとして用いられるべきものではないのです。

No.24 「ブラックバス・ブルーギルが在来生物群集及び生態系に与える影響と対策(環境省編)」では、オオクチバスの被害の知見が無かったと書いているのに、指定するのはおかしい。

環境省のパブコメ結果の指摘が的確なので質問と共にそれを転載します。参考
ご指摘の報告書では、生物群集と非生物的環境を合わせたものとして定義した生態系への影響については「知見はほとんどなかった」としていますが、ブラックバス(オオクチバス・コクチバス)・ブルーギルによる生物群集への影響があることについて、皇居外苑壕の例も含めて記述しています。本法において生態系への影響は生物群集への影響を意味しています。


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